高齢者の見守りサービス一人暮らし家族向け緊急時対策

親の意向

見守りサービスを導入する際に最も重要なポイントが親の意向です。利用する本人がまだまだ元気だと感じているうちは、見守りサービスを使うことに抵抗がある場合もあります。離れて暮らす家族から心配だという気持ちをしっかり伝え、本人の意向を確認しましょう。

まずは、見守りサービスを導入する前にどのようなアプリなら使いやすいかなど、よく話し合うことが大切です。

状況と目的

見守りサービスのアプリによって、サービス内容がそれぞれ異なります。見守りが24時間必要なのか、カメラの見守りが必要なのか、など状況と目的に合わせ選ぶ必要があります。実際に、離れたご家族と見守りサービスの使い心地を確認し無理なく使用できるアプリを選びましょう。

また、まずは手軽なものから始め、状況によってアプリを変えていく方法もあります。アプリの見守りサービスは気軽に始められることが大きな魅力なので、悩んだらまずは試してみてください。

日常生活で使えるかどうか

実際に見守りサービスを使用するのは親世代の高齢者なので、日常生活で問題なく使用できるかどうかも、重要なポイントです。
例えば、スマホやタブレットを使いこなせるならアプリ、テレビを見ることが趣味ならテレビを使った見守りサービスなど、ご家族の生活になじみやすいものを選びましょう。

日常生活になじまないものは、使用するのがわずらわしくなり、生活に取り入れられなくなる恐れがあるので、注意が必要です。

転倒を予防する

高齢者が最も避けたい事故が転倒です。年齢を重ねると視力や筋力の低下だけではなく、平衡感覚も低下による転倒・転落が起こりやすくなります。一度転倒してしまうと、立ち上がれなくなり助けを呼べなくなる恐れがあります。

特に、段差が大きい場所で転倒すると大きなケガにつながるため、階段や玄関に手すりをつけたり段差にスロープをつけたりするなどして、しっかりと対策を行いましょう。
他にも、段差を見えやすくするための足元灯や階段からの転落を防止する滑り止めなどの設置をおすすめします。

ヒートショック防止

高齢になると、急な血圧の変動に対応できなくなります。そのため、寒暖差によって血圧が急激に上下することで心臓や血管がダメージを受け、ヒートショックを起こす恐れがあります。
特に、寒い冬場には注意が必要なので浴室や脱衣所、トイレに暖房器具を設置するなど、ヒートショックへの対策が必要です。

火災を防ぐ

年齢を重ねると記憶力が低下し物忘れも多くなります。そのため、高齢になると火の消し忘れが多くなるので、火災を防ぐ対策も欠かせません。

特に、高齢者はガスの青い炎が見えにくいため、衣服への燃え移り・やけどを防ぐためにも、コンロをIHクッキングヒーターに交換することをおすすめします。IHクッキングヒーターであれば火を使わないので、火の消し忘れによる火災や衣服への燃え移りによるやけどを、未然に防ぐことができます。

また、ご家族がIHクッキングヒーターではなく、使い慣れたガスコンロを希望する場合は消し忘れ防止や過熱防止など、様々な安全装置を備えたコンロへの交換を検討しましょう。